「“美しい瞬間”を生きる」ということ

Lalitpur(ラリトプール)のCEO向田麻衣さんが、お仕事や日々の生活の中で感じたことを

ありのままに綴った『“美しい瞬間”を生きる』

その本の編集担当の徳瑠里香です。はじめまして、こんにちは。

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企画がスタートしてすぐの打ち合わせ風景

編集担当と言われてもピンとこない方も多いかもしれません。

人それぞれですが、私は人(著者)と人(読者)をつなぐ人(編集者)だと思っています。

著者が持っている魅力や才能、伝えたいメッセージを潜在読者に届けるための道筋を作る。

具体的には、本のタイトルやデザインの方向性を決めたり、構成を組んだり、文章を整えたり、

売り方を考えたり……。本によって、編集者がやることが違ってくるので

一言ではお伝えできないのですが、ここでは、この本の編集について少しずつお話させていだきます。

 

まずは、「“美しい瞬間”を生きる」というタイトル、この本に込めた思いについてのお話を。

 

企画がスタートした当初は、ネパールでお化粧を通じて女性たちにとっての

「“美しい瞬間”をつくる」という麻衣さんのお仕事自体に焦点を置いたタイトルと

テーマの本にしようと思っていました。でも、麻衣さんと書籍づくりを進めていくうちに、

麻衣さんのやっていることは“ビジネス”という枠にはおさまらない!

「働き方」ではなく「生き方」を伝えたい、と思うようになります。

麻衣さんが、仕事を通じて「”美しい瞬間”をつくっている」というよりは、

「”美しい瞬間”を生きている」んだと。

 

そういう麻衣さんといるとなんだか自分の内面に入っていき、

ありのままでいいんだ、と思えてくるんですね。

今回の編集でとにかく重視したのは、麻衣さんが持つ世界観をできるだけ本に込めること。

静謐な生命力、内なる美しさ、自然体。Lalitpurが持っている世界観に近いものかもしれません。

 

もちろん、本は人によって捉え方も違うし、どこまでそれが表現できたかはわからないけれど、

読んだ方から「風が通るようだった」「音楽を聞いている気分だった」「居心地がよかった」……

ちょっと不思議なご感想もいただいています。麻衣さんを知る人が読むと、

「らしい」と思う人と「らしくない」と思う2パターンに分かれるそうで、

そこもなんだか面白い点だなと思います。

 

この本に込めた思い−−−麻衣さんはあとがきでこう書いています。

 

「私はこっそりこの本に込めた思いがあります。恋も仕事も家族も、

大切なものはぜんぶ大切と言いたい!ということです。

そして、いつ終わるかわからない人生なのだから、美しいものにたくさん出会い、

誰かを思い切り愛して、おいしいものを食べて、大好きな人たちと力を合わせて仕事をし、

いい音楽を聴いて、歌って、踊って、うっとりするような映画を観て、

好きな作家の本を読み、気持ちのいい場所で暮らして、悔いなく生きよう、ということでした。」

 

こういう“美しい瞬間“を積み重ねて生きていくこと。

編集者としても、麻衣さんと関わることで気づいた、

読者の方々に共有していきたい思いがそこにあります。

ぜひ手に取ってみてください。

 

次回からは、本のコンテンツタイトル「出会いとはじまり」「世界と日常」

「愛と自由」をテーマに、好きなエッセイを紹介しながら、

この本にまつわるお話をさせていただきます。

おたのしみに!

徳 瑠里香