ヤクミルクを求めて山道を行く 3

こんにちは。Lalitpur (ラリトプール)向田麻衣です。

今日は先日書いた「ヤクミルクを求めて山道を行く 2」の続きです。

さて、ヨレヨレの状態でしたが、ようやくヤクミルクの

ファーマーが暮らす山の登り口まで到着!

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目の前に聳える、こちらの山に登りました!

「山の登り口」というのはつまるところ、車が通ることができない道を指します。

決して、ハイキングのようなたのしい山登りではなく、

落ちたら一巻の終わりの崖っぷちを精神を集中して登るような瞬間も。

この登山は6月、ネパールの雨季の時期に行ったため、途中は大雨に降られます。

濡れた状態だと体も冷えるので、途中、休憩の山小屋で来ていたTシャツを

着替えようと脱ぐと、右腕の内側、太い血管が通っているあたりに

1、5センチ×5センチくらいの黒い固まりが!

なんと、血を吸って大きくなったヒルが私の腕の内側に張り付いていたのです。

私は一緒に登っていた、ネパール人のハリーさんに、泣きそうになりながら

(いま書きながらでも涙が出そうです…)ヒルをとってもらうようお願いし、

取ってもらったのはよいのですが、それが悲劇の始まり。

ヒルのくちばし(と呼ぶのでしょうか…)は皮膚に刺しているときは2センチくらいの長さになり

玄人の取り方としては、タバコの火などを押し付けて、くちばしを引っ込めた時に

皮膚からはがすのがベストのようですが、そんなことなど知らない私は

とにかくすぐにとっても欲しいとお願いし、引きはがしてもらい

そこから大量の出血が始まったのです。

手持ちの絆創膏をいくら貼っても、出血が多過ぎてすぐにはがれて落ちてしまう。

仕方がないので、そのとき着ていた、ジョージクリントンのTシャツ

(ビルボードでライブの後に興奮して買った、「free your mind」と書かれたやつ)

をねじって、腕に巻き付け、縛り、止血を試みました。

布地に滲んでくる血を見ながらも、雨も強くなって、

体も冷えてしまうので、とにかく高度3000メートルのところにある

山小屋まで向かわなければいけません。私は青ざめたまま、みんなと一緒に

いっぽいっぽ、さらにヨレヨレになりながらも、山道を登り始めました。

私は2年前にネパールでマンゴーを食べ過ぎ、アレルギーを発症しているのですが

そのときスタッフが持ってきていた食料は残念なことにマンゴーのみ。

私はみんなが休憩中にマンゴーを食べているとき、水だけを飲みながら、

道に倒れ込んで、休憩をとっていました。

その時に、ヒルが私の体に吸い付いたんですね、、きっと。

高度3000メートルまで、本当にいっぽいっぽ、ゆっくりとしか

登る事ができない私を、ハリーが、じっと着いていてくれて

私に杖を貸してくれたり、全ての荷物を持ってくれたり、最終的には、

山小屋までの最後の200メートルは、動けない私を引きずって上まで運んでくれました。

ハリーがいなければ、私は山に登る事はできなかったと思います。

本当に、ありがとう。

今も彼はLalitpurでプロダクトに配合している植物やミルクを届けてくれる大切な役割を担ってくれています。

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右がハリー。左はヤクミルクのファーマーです。

ほとんど記憶がない状態で、夕方6時頃、山小屋に到着。

山小屋の板の間に横になり、震えながらも、そのまま朝まで12時間眠りました。

翌日は更に300メートル登り、やっと今回の目的だった

ヤクミルクのファーマーに会う事ができます。

続きはまた次回!

向田麻衣