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Lalitpur Magazine
2017

Lalitpur Magazineはネパールにおける商品作りの背景やLalitpurにまつわるこぼればなしを記事にして不定期で発信しています!

ネパールの女の子たち

こんにちは。Lalitpur(ラリトプール)向田麻衣です。

今日は前回から引き続き、ネパールでLalitpurの

商品作りに参加してくれている、女の子たちについてです。

 

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ネパールでは年間5000人以上の少女たちが人身売買の被害に遭うと言われています。

その多くはインドの買春宿に売られ、強制労働をさせられます。

そして、運良くレスキューされインドからネパールに戻ったとしても

10代の少女たちの60%以上が、HIVに感染していると言われています。

 

シェルターに暮らす少女たちは、親や親戚のつながりもなく

教育を受ける機会がなかったために、仕事を見つける事が困難です。

精神的に回復したとしても、病気を患っているケースも多いため

通常の仕事では食べていくのがやっとで、薬を定期的に購入出来ずに

早く亡くなってしまうケースも多いと言います。

 

そういった現状をすこしでも変えられないだろうかという思いから

Lalitpurはスタートしました。

 

Lalitpurの飾り紐を作り、結ぶ仕事をしているのはシェルターに暮らす

人身売買の被害に遭った8歳〜26歳の25名の女の子です。

 

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現在の飾り紐作りのお仕事は、彼女たちがシェルターに暮らす間

に少しでも蓄えを作ることが目的に行っていますが

近い未来に私たちの石けん工房で正規の雇用ができるようにと考えています。

 

 

少女たちと

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こんにちは。Lalitpur CEO 向田麻衣です。

 

このLaltipru(ラリトプール)という化粧品のブランドを立ち上げる前

3年間、私はCoffret Projectというプロジェクトを立ち上げ

ネパール、トルコ、インドネシア、フィリピンなどで

化粧を体験することができるワークショップを行っていました。

 

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頻度は少なくなりましたが、現在も身寄りのない10代〜20代の

少女たちを中心にワークショップを実施しています。

 

その少女たちはシェルターで暮らしています。

皆、ネパールの小さな村の出身で、親に売られたり

時にブローカーにだまされて、インドの買春宿に売られ

強制的に性労働を強いられていました。

 

警察や国際NGOなどによって保護され、ネパールに戻ってきた

女の子たちが暮らすシェルターがカトマンズにいくつかあります。

私たちはそれらを訪問し、一緒にワークショップを行っていました。

 

3年程Coffret Projectを実施した後に、シェルターでくらす女の子たちは

仕事を見つけることが非常に困難であることを知ります。

そして、仕事を創るプロジェクトをスタートしました。

そしてうまれたのが、Lalitpru(ラリトプール)です。

 

世界に誇る神秘の山であるヒマラヤの植物、それらを使った商品を

シェルターの女の子たちと一緒に作る事で、彼女たちには仕事を

世界中の人たちには、大自然の恵みがたっぷり詰まった

ソープなどのスキンケアプロダクトをお届けできると考えました。

 

現在シェルターの25名の少女たちに、Laltipurの商品に結ばれる

「八字結び」という、飾り紐を作る仕事をお願いするなどしています。

 

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まだ誕生して1年6ヶ月の若いブランドですが、

私たちは、ひとりでも多くの少女たちが自由に生きる

きっかけを作れるよう、成長してゆきたいと思っています。

 

毎日、手探りの中で進めているブランドですが

この小さな一歩が、次の一歩を呼ぶと信じて。

 

 

 

 

ヤクミルクを求めて山道を行く 6

こんにちは。Lalitpur(ラリトプール)向田麻衣です。

 

今日は先日書いた「ヤクミルクを求めて山道を行く 5」の続き、

そして、今回がヤクミルクを巡る旅の記録の最終回となります。

 

ヤクのファーマーとお別れをして、バスがくる小さな村までようやくたどり着き

その日の夜は、みんなでお酒を飲み、たくさん食べて眠りにつきました。

 

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翌日は晴れて、気持ちのいい朝。

山間を雲が流れて、大きな生き物のようにも見えます。

私たちが昨日までいた山が、遠くに美しく、霞がかって見えました。

 

バスを待つ場所

 

さて、カトマンズに帰るぞ!ということで

バス停に行くと、バスは姿を見せません。

 

バスのチケット売り場にいた男性に訪ねると、カトマンズへの

道の途中の村でバンダ(ストライキ)が起きているので

バスは出ない。とのこと。

 

私もカメラマンの大さんも、明日のフライトでバンコクに向かう予定だったので

この日のうちにどうしてもカトマンズに帰らなければいけない状況。

バスはでないし、道には徐々にバリケードがはられ始め、村は閉鎖の状況に。

 

「お金はいくらでも払うので、車をチャーターできないか。」と

映画の台詞のようなフレーズを繰り返し、村の若い衆が車を探し始めてくれました。

 

なんとか、一台の車を調達、それから、値段を交渉し、

若いドライバー2人を頼りに私たちは車で村を出発しました。

 

バンダの他にもいろいろな事が重なります。

道は大雨で地滑りが起きているため、私たちが車を降りて出て、

素手で岩をどけるなどしなければいけません。

 

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横を見ると、こんな感じで、岩がごろごろと落ちてゆく。

 

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「私たちも一歩間違えばあの岩と同じように…。」と思うと背筋が凍り付き、

私は車内で硬直した状態で、少しずつ進む車に揺られていました。

 

なんとか断崖絶壁の細い道を通り抜けると、次はバンダの村のバリケードに阻まれます。

ここは、ドライバーの若い2人が、その村の友人に頼んでいてくれて

警察に説明をし、「日本人の友人が、今日(本当は明日だけど)

の飛行機で帰国するためどうしても今通らなければ行けないのだ」

と訴え、全部で4つのバリケードを通り抜けました。

 

金属バットや棒切れをもった村人に車はぐるりと囲まれ

上から下までじろりとにらまれ、私はここでも背筋が凍るような思いでした。

しかしながら、丁寧に説明をすると、ニコニコと送り出してくれました。

ほっと一息。

私たちは、更にカトマンズに向けて車を飛ばします。

 

そうしてようやくカトマンズまで到着!

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ただいまー!

カトマンズの夕焼けがこの日はなんだかとても美しく感じました。

 

ヤクミルクを巡る旅。ほんの数日のできごとでしたが

私にとっては忘れられない経験となりました。

 

あの遠くの山で暮らしているファーマーの方々が

丁寧に育んだ動物や植物の恵みを届けてくれている、

そしてそれが、カトマンズでソープやバームとして形を変え

そして、日本に届けられるのだとうことが奇跡のように感じられます。

 

「これから頭にヤクミルクをぶら下げて山を下りるとき君の顔を思い出すよ。」

と、帰り際にいってくれたハリーの言葉が私にとって大切な宝物になりました。

 

(終)

 

 

鎮静と解放、スピリチュアルなハーブ

こんにちは。

美容ジャーナリスト・植物療法士の柏谷麻夕子です。

今回は、フェイシャルソープ JYやシャンプーバー JHの

「J」が意味するところのハーブ、ジャタマンシーについて。

 

ジャタマンシー

 

 

精油や植物療法の世界では「スパイクナード」と呼ばれ、

ヒマラヤやチベットの、海抜3300m〜5000mの高地に自生しています。

ピンクの可愛らしい花をつける20cmほどのハーブですが、

見た目の可憐さからは想像できないほどパワフルな力を秘めています。

まず、抗酸化力がとても高い。

高地の強い紫外線にさらされながらも葉を伸ばし、

花をつけ、種を残していくために、非常に力強い抗酸化力をもっています。

精油や香油は、古くからアーユルヴェーダで大切に用いられてきたほかに、

聖書にも伝説が残されています。

最後の晩餐の前、母マリアはスパイクナードのオイルでキリストの足を拭いた

という、有名な“ナルドの香油”のくだりです。

根っこの部分からオイルを得るだけに、

なんともいえない土っぽさ、炭のようなスモーキーさがある香り。

精油は不思議なもので、その精油を得た部位の役割と、

精油のメインの作用がシンクロします。

根から得られたものは、心の鎮静力が高く

「大地に根を張る」「地に足をつける」という作用が(グランディングといいます)。

これはまさに植物の根の働きそのもの。

スパイクナードの香りは、このグランディング作用がとても高く、

心の奥底にある恐れや怒りを解放するといったような

スピリチュアルな側面も。

単体では正直、万人受けする香りではありませんが、

グリーンやフローラルのアロマブレンドのベースに用いると

なんともいえない落ち着きが生まれ、

浮き足立った心境から自分自身を取り戻すような心持ちになります。

肌のうるおいバランスを整えたり、頭皮の環境をよくして

美しい髪を育てるといった働きも。

ほかにも、神経系を整える、血液循環をよくする、消化を助ける、

肌や細胞の炎症を防ぐ、卵巣機能を整える、などさまざまな働きがありますが、

ヒマラヤという厳酷かつ一度も農薬汚染のない環境で自生しているため

どの働きもとてもパワフルなのです。

 

 

世界中の植物関係者が注目しているジャタマンシー。

ヒマラヤという大自然に畏敬の年を忘れず、

自然の恩恵をわけてもらうという謙虚な姿勢でなければ、

天然のものは得られません。

実際、高いスキンケア効果をもっているにも関わらず

配合されている化粧品はほとんどありません。

Lalitpurは、現地の方の協力のもと、

フェイシャルソープ JYシャンプーバー JH、

メンズラインのトップ トゥ トー ソープ JLに配合しています。

 

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ヤクミルクを求めて山道を行く 5

こんにちは。Lalitpur(ラリトプール)向田麻衣です。

 

さて!ヤクのファーマーに会いにいく旅も

メインのインタビューや撮影を終えて、ほっと一息。

 

カメラマンの大さんは、山に散歩に出かけ

私はベンチで静かに景色を眺めていました。

 

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目に前に置かれたノートが、何やら膨らんで、植物がはみ出ている。

どうやら大さんは、押し花ノートを作っているらしい。

 

散歩から帰った大さんの手には植物の小さな花弁が。

「大さん、押し花?」と聞くと、

「麻衣!見た!!??」と慌てた様子。

「みた。はみ出てた。」というと

「oh my…」と更にあわせた様子。

問いつめると、押し花が趣味らしく、それは秘密にしていたらしいのです。

「恥ずかしくないよ。堂々とやりなよ。」と伝え、

大さんはもう一度、堂々と草花を集めに出かけてゆきました。

 

そんなこともあり、LalitpurのHPのトップ、メインビジュアルの2枚目の植物の写真は

大さんが、何年もかけて、様々な土地で集めてきた植物の押し花を並べた作品です。

 

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ネパールであの日、彼が拾ってきた花の花弁はいまも彼のノートに挟まっているのかな。

いつか、それも作品になるかな。そのときはぜひ、見たいなと思うのです。

 

さて、そうして、山の暮らしを少しだけ体験させていただき

私たちはみんなに別れを告げ、山を下ります。

さようなら、ヤクのファーマーのみなさま!

 

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さて、あんなに大変だった山道ですが、下りは登りよりもずっと楽で景色を楽しむ余裕も生まれました。

しっとりと水を湛えた緑が美しかった。

 


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5時間ほどで、山の登り口にある小さな村に到着。

みんなでおつかれビールを飲み、翌日のバスでカトマンズに帰ります。

みんなー!本当におつかれさまー!かんぱーい!!!

 

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カメラマンの大さんとネパール産のエベレストビール。おいしかった!

この夜はたくさんたべて、飲んだ私たち。

翌日、山で体験したものとはまた別の試練が待っているとは

まだこのときは気付いていませんでした…。

 

次回につづく!

4. 愛と自由 -好きな人の鎖骨

こんにちは。Lalitpur(ラリトプール)のCEO向田麻衣さんの著書『“美しい瞬間を生きる”』の編集担当の徳瑠里香です。

 

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 書店営業のあと、ビールを飲む私たち

これまでの「“美しい瞬間を生きる”ということ」、「出会いとはじまり」、「世界と日常」と章タイトルにそって書かせていただきましたが、最後は「愛と自由」をテーマに、本にまつわるお話を。 本を作っていた期間、麻衣さんがエッセイを書いたら、Dropboxにそのつど共有してくださることになっていました。私は、好きな人からの手紙を待ってPostを毎日開いてしまう(今どきはLineかな)恋する乙女かのように、便りがない日でもついついDropboxを開いてみたりして、待っていました。 便りが届いた(エッセイがDropboxにあがった)ときは、嬉しくて、すぐに開いて原稿を読んでいたのですが、なかでも「おおお」と興奮した瞬間が2回あります。

そのひとつが「愛と自由」という章のなかにある「NYへ」というエッセイ。

麻衣さんからの便りがしばらく止まっていた時期、飛び立ったNYから久しぶりに届いたいつもより長いそのエッセイには、なにかが解き放たれたような自由さと、なにかを決意したかのような強さがありました。

 

「舞台に立って踊るという経験は、すべての人に体験する価値があると思うほど。この手、この指、この目、このつま先、このおしりでしか踊ることができないほどの不自由さと楽しさ。どんなに他人がうらやましてくも、誰かに憧れても、自分を極めることしかできない、絶望とおもしろさがあるから。それは、仕事やその他のことにも通ずることだと思う。自分は自分でしかない、でもそれを極めていくと決めた人にだけ見えるものがある。それって、与えられた命を生きるということそのものだと感じる。」

「ここで私は正直に言いたい。 私が今の仕事をしている理由なんてない。やりたいと思ったから。それだけだ。」

「下手でも、表現しようとして行動する人に対しては、チャンスが訪れる。私はこれまで日本で知らず知らずのうちに縛られていたもの、戦っていたことから解放され、より本質的なことで奮闘することを許された気がした。」

 

長いのでほんの一部を抜粋することしかできませんが、この他にも自分を生きる、自由への覚悟の片鱗を見せる言葉が並んでいます。このエッセイが届いたとき、私はこれがこの本の核になるんだろうと強く思ったことを覚えています。 そして、ふたつめが「好きな人の鎖骨」というエッセイ。届いたときにきゅんとして、好きだなあこの感じ、と嬉しくなった。このことは、以前書いたnoteに書いたので、興味のある方はこちらを読んでいただけたらと思います。

これまで、全4回にわたって『”美しい瞬間”を生きる』のなかの好きなエッセイを紹介してきました。私はこの本の編集者という立場ではありますが、読者のひとりでもあります。私はこの本に背中を押されて、自分が好きなことに素直になって、「”美しい瞬間”を生きる」ために小さな小さな一歩を踏み出すことを決めました。(そのことについては、少し先になるかもしれませんが、もし機会があればみなさんにこの場を借りてお知らせできたら嬉しいです。)心に決めたって、慌ただしい毎日や上手くいかないことに流されてしまうこともあると思います。それでも、少しずつ”美しい瞬間”を積み重ねていきたい。

この本が、少しでも多くの人にとって、考え行動するきっかけ、「”美しい瞬間”を生きる」きっかけになったらとっても嬉しく思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

徳瑠里香

Amazon “美しい瞬間”を生きる

 

調和と活力のハーブ

こんにちは。

美容ジャーナリスト・植物療法士の柏谷麻夕子です。

ついに、待望のメンズラインが登場しました!

今回は、メンズラインの代表的なハーブ、レモングラスについて紹介します。

 

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イネ科で、すっと細長い葉をもち、

草原のようなグリーンの香りの中に、レモンのようなフレッシュさが

あるのが特徴です。

原産はインドやタイなどの東南アジア一帯。

トムヤムクンをはじめとしたアジア料理には欠かせません。

ものすごい生命力をもち、植えっぱなしにしてもしっかりと根付き、

めったなことでは枯れずに温かくなるとまたいきいきと伸びる、頼もしいハーブです。

野草っぽいのだけどレモンのようにみずみずしく、

そのワイルドな感じに、何かこう、前向きになる感じがします。

精油には、メンタルをリフレッシュさせながら落ち着きを取り戻させる効能が。

ジャスミンやネロリなど甘い花の精油に混ぜると

グリーンのフレッシュ感で甘さを中和してくれるし、

ティートリーやユーカリと合わせるとツンとした刺激を

フレッシュに和らげてくれる、調和性豊かな面も。

 

ハーブティーにした場合は、消化器系の働きを助け、身体を元気に。

ブレンドハーブティーの味を整え、風味をよくする働きもあります。

私のおすすめは、温かい緑茶や冷たい麦茶を作るときに、

細かくカットしたレモングラスをひとさじ入れること。

(ドライでも生でも)

いつものお茶にレモングラスのフレッシュな香りがついて新鮮ですし、

特別なお茶をいただいているような嬉しい気分に(笑)

精油もハーブもたいていの自然療法ショップで手に入りますので、

ぜひ試してみてください。

 

 

ちなみにLalitpurに使われているレモングラスは、

工房の農園で育てたオーガニックのものです。

野草的な生命力がみなぎる、力強い香り。

 

 右下のハーブがレモングラス。

 

ヤクミルクを求めて山道を行く 4

こんにちは。Lalitpur (ラリトプール)向田麻衣です。

今日は先日書いた「ヤクミルクを求めて山道を行く 3」の続きです。

 

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ようやく今回の旅の目的である、ヤクミルクを提供してくれている

ファーマーのいる標高3000メートルの山小屋に到着。

 

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前回書いた通り、ヒルによる腕の出血も多かったため、貧血に近い状態で眠り

そして12時間の睡眠の後、朝6時に目が覚めました。

すると、、、目覚めた私をみた、ハリーやカメラマンの大さんが

青ざめた顔で、麻衣、大丈夫?と声をかけてきます。

どうしたの?と聞くと、鏡見ていない?と。

鏡は山小屋のどこにも見当たらないため、窓ガラスに自分を映すと

首のあたりに、黒いアザのような陰が。

なんと、昨日眠っている間に首に二匹のヒルが吸い付いていたようで

気が済むまで吸い付くし、朝には自分からいなくなったようでした。

 

早朝から血の気が引いた私でしたが、山小屋のおじさんが作ってくれた

チャウチャウ(ネパールで人気のインスタントラーメン)食べ、

元気を取り戻し残りの300メートルを一気に登りきりました。

 

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そしてそこには、朝露に濡れた美しい緑と、自然の中でのびのび暮らすヤクの群れがいました。

 

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ヤクのファーマーさんにご挨拶をし、私たちがどういう経緯でLalitpurを立ち上げる事になったかなどをお伝えしました。

そして、私たちも、彼らがどんな日々を送って生きているか、聞くことができました。

 

彼らは朝と晩の2回お乳をしぼり、普段はチーズを作っています。

そのしぼりたてのヤクのミルクを熱して、その場で私たちに振る舞ってくれました。

しぼりたてのミルクなんて、小学生の時に飲んで以来。とっても贅沢な気分でいただきました。

 

カトマンズで飲むと濃厚に感じるヤクのミルク(牛乳の14倍の脂質が含まれています!)

高山でいただくと、さらりとした舌触りで、するする飲めてしまいます。

 

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このヤクのミルクはラリトプールのフェイスソープに配合していますが

これによって、肌に適度な油分を残し、しっとりとした洗い上がりに仕上がります。

 

高山のしっとりと水を含んだ空気の中で、完全に無農薬の土で育った草を食んで育ったヤクのミルクはとってもおいしかったです。

 

さて、午後からは、300メートル下り、山小屋に戻ります。

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山小屋のご主人お手製のネパールの主食「ダルバート」をいただきながら、ご主人からいろいろなお話を伺いました。

 

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11人いた子供のうち2人は山の寒さで亡くなったということも、淡々とお話していました。

ヒマラヤで生きる事のすばらしさと過酷さを、少しではありますが垣間見た瞬間でした。

 

さて、ここから、山を下り、my sweet home があるカトマンズへ戻ります。

続きはまた次回!

 

向田麻衣

 

3.世界と日常 ー 何の前触れもなく

こんにちは。Lalitpur(ラリトプール)のCEO向田麻衣さんの著書『“美しい瞬間を生きる”』の編集担当の徳瑠里香です。

これまでの「“美しい瞬間を生きる”ということ」、「出会いとはじまり」に続き、今日は「世界と日常」をテーマに本のお話をさせていただきます。

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本作りがスタートしてから、著者である麻衣さんと編集者である私は何度も何度もやりとりを重ねました。どんなテーマでエッセイを書いていくか、どんな構成にするか、どんなデザインにするか……それぞれ思うことを伝え合って少しずつ形にしていきます。私はその間ずっと日本にいましたが、麻衣さんはカトマンズやNYにいることもあり、国を超えて、打ち合せと称して、いろんなお話をしました。その半分くらいは、本に直接関係のないお話だったように思います(笑)。

 

本の原稿を印刷所に入れる(校了といいます)2週間前くらいは、特にやりとりが濃密になるのですが、麻衣さんはNY。私は日中WEBのお仕事をしていることもあり、日本の夜、NYの朝からはじまるFacebookやLINEでのやりとりが繰り返されます。日本の真夜中に電話口から聞こえるNYの朝に鳴り響くクラクションや消防車が走る音、電話を切るときには私は眠りにつく準備を、麻衣さんはこれから出かける準備をするため「おやすみなさい」と「いってきます」を口にする……そんな朝と昼と夜がちぐはぐな感じにどこかわくわくしたりして。

 

東京、カトマンズ、NYを行ったり来たりする麻衣さんが、「世界と日常」という章のなかの「何の前触れもなく」というエッセイに書いたことを私もちょっぴり体験させてもらったような気がします。

 

「何の前触れもなく、生活をアーティスティックに演出することは誰にだってできる。私は特に、時差や海外にいる友人たちを巻き込む演出が気に入っている。(中略)

 

世界中に友人がいるということは、私を安心させる。真夜中に、明け方に、眠れないような、うれしいことや悲しいこと、誰かに聞いてもらいたいような出来事があったときに、時差のある友人に声をかける。パソコンを開いて、私は自分の心の中の風景をタイプする。たまにはSkypeもする。声を通すとさらに際立つものがあって、私は夜の人でも、相手は昼の人だから、空気感がとってもちぐはぐで、それもいい感じ。

 

私の大切な人は今、NYにいる。私はカトマンズ。カトマンズの時間に2時間15分足して昼と夜をひっくり返す。そうやって時差を記憶している。そして私たちは毎日、おやすみと、おはようを同時に言う。」

 

麻衣さんはこうやって時差やなにかほんの些細なことを味方にして、生活を彩ることが上手だと思う。本が出来た後に、出版記念パーティーとして麻衣さんのお友達を招いて小さなホームパーティーを企画しました。二人で、シャンパンにワイン、チーズにナッツ、ドライフルーツなどを買い込んで、音楽をかけて、お客さんを待つ。

 

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そのときに麻衣さんが、ワインセラーに植物とお花を入れて飾り込んでいるのを見て、なんだかうっとりしてしまいました。ワインを注ぐときにほんのり花の香りがして、いい気分。台風のなか、集まってくれた方々を前にワインを片手に本のお話をして、肩肘張らない出版記念イベントになりました(みなさんがたくさんお土産を持ってきてくれたおかげで、私たちが買い込んだワインは一本も開いていないという…麻衣さんが帰国後のパーティーが楽しみです)。

 

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そんなふうに、麻衣さんといると仕事なんだか、遊んでいるのか、やっていることも話していることもその境界線を感じません。ライフワークバランスとかワークライフブレンドとかいろいろ言われるけれど、人生のなかに仕事も遊びも、家庭もある。世界で過ごす日々も日常で、日常もちょっと工夫するだけで素敵な世界になる。世界と日常にも境界線はなく、すべて自分の生活、人生のなかに取り込んでしまえばいいんだと思う。

 

私はこれから、もっとシンプルに、素直に、よくばりに生きたいと思っている。

徳瑠里香

飾り結びが伝えてくれること

こんにちは。

美容ジャーナリスト・植物療法士の柏谷麻夕子です。

Lalitpurのソープにあしらわれている紐結びは、八つ字結びという

江戸時代に生まれた飾り結びです。

飾り結びにはほかにも、梅や菊、リボン型、伊勢エビ(!)など、

紐1本でできているとは思えないほど美しく、凝ったデザインがたくさん。

物が少ない中でも、それこそ紐1本でも工夫しておしゃれを楽しもうとする、

江戸人のあっぱれな心意気。

Lalitpurはそれを化粧品のデザインに取り込みました。

 

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話はかわりますが、代表の向田がCoffret Projectを始めるきっかけとなった、

とても印象深いエピソードがあります。

向田がネパールの女性たちに

「もし、すべてが自由だとしたら、何が欲しい? 何がしたい?」

と尋ねたときのこと。

医療、教育、電気やガス、快適な衣食住、きれいな飲み水・・・

ネパールには、足りないものがたくさんあります。

でも答えは、向田が予想していたものとはまったく違うものでした。

 

「お化粧がしたい」「おしゃれがしたい」。

 

彼女たちのこの答えを受けて、向田が手持ちのコスメで

お化粧ワークショップを行ったのがCoffret Projecttの始まりだったわけですが、

この答えは、美容に携わる者として、とても衝撃的でした。

どんな状況で暮らしていても、女性は美容やおしゃれをしたい生き物で、

ほんの少しの紅や飾りでも心がうるおい、

自分を愛する心が芽生える生き物。

これは古今東西、変わらない真実で、

美容やおしゃれはともすればチャラチャラしたものと思われることもありますが、

とても尊い本質をもっています。

同時に、日本では当たり前の「美容やおしゃれを自由に楽しむ」ことを、

できない女性が世界には大勢いることに気づくのです。

ソープの飾り結びを見るにつけ、

そういった本質と現実に思いを馳せずにいられません。

1人でも多くの女性が、美容やおしゃれの恩恵を受けられるといいな。

Lalitpur も、私も、ちょっぴりでもその力になれるといいな、と願うのでした。

 

 

紐はネパールのシェルターの女の子たちによる手作業で作られています。

 

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